日経ヴェリタスから 「国債過剰症候群その1」

日経ヴェリタスから
「国債過剰症候群その1」

米系ヘッジファンドのマネージャーが日本を訪れた。

「国債価格が暴落するきっかけは何か?」
執拗に問いかけてくるマネージャーに末澤氏は「海外勢の売り仕掛けだけなら暴落はないが、国内の金融機関が追随売りを迫られれば、可能性はある」
長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは今1%前後と穏やかだが、耳を澄ませば、さざ波の音が聞こえる。
例えばCDSの保証料率は3月27日を底に上昇に転じ、今月5日には1%を突破、取引残高は1年前に比べ3割以上増えた。
米有力ヘッジファンド創業者、カイル・パス氏のように「日本国債の下落と円安に備えた取引を始めた」と公言し、日本売りの流れを作ろうとする者も現れた。

★600兆円超が集中
金融機関が保有する日本国債は604兆円。
もし、日本国債が急落すれば巨額の含み損が発生する。
ただ国債を売っても、民間の資金需要は低調で有望な貸出先はあるわけではない。
やむにやまれぬ「国債中毒」。
世界的にも低い消費税は財政改革余地の大きさとして市場に織り込まれた。
だが、政局に揺さぶられ、雲行きは怪しい。
金融システムに埋め込まれた爆弾はどうなる。